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momijiさん (8ewdpptg)2022/9/16 23:00 (No.540946)削除うちにある茶杓に、おとづれという銘のがある。最近買ったのだが、素直な白い竹の、あまり特徴のないものである。筒に、卒と読める字があるので、90歳のお茶人さんが知人を訪ねたときに自作の茶杓を手みやげにしたのだろうと勝手に想像している。めでたいことである。もらった人の子孫が、不要として売ってしまったようだが、私が落札したから、めでたしである。
茶杓は小さくささやかなものだが、やはり作った人間の、刃物で竹に対峙する態度が人それぞれで、好き嫌いがはっきり出るように思う。私は先ず銘でえらび、そして姿が嫌いでなければ買う、という風にしている。私の好きな堀内宗完が、茶杓はニセモノが多いと書いていたが、私の買うようなレベルの品物にはニセモノも何もない。銘と、姿がオッケーならば、問題ないわけだ。
一般に知られているルールの体系は、いいものだ。いつでも誰でも、自分の都合に合わせて利用して遊べる。習い事はなんでも、おそらく乗馬だろうと、鷹狩りだろうと、同じだと思うが、すぐに専門的知識の体系にはまれて楽しいものだが、茶道は特に日常茶飯のことだから実用的でもあり、よい。10月10日にミス岡山Ⅱが花園の家にお茶に来るので、おとづれを使おうと思う。御菓子は、仙太郎のハロウィン南瓜の形の上用がいいかな。