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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/28 13:18 (No.588815)削除
人魚館台所の設定を考えているのだが、色絵の陶磁器について迷っている。外国製の物についても同様である。

伊丹十三が使った美意識は嫌悪の集積であるという言い方は非常に良くない。こういう修辞法は子供にはあまり教えるべきではないのであるが、システムのアイデンティティは何を排除するかで決定できると言ったら誰にも通じなかった昭和50年代があるので、なんともどうにも・・・

現実のコーポ円座ではこの方法でアイデンティティを保持している。暮らしの手帖の提案に順って(順った物もあるのである!)磁器・青花にかぎったのであるが、実に学習的?でリーズナブルで安全快適である。もちろんこんなことは、私の生きた時代(陶磁器の世界的な大産地で大陶器祭が全盛であった)の京都でしか実現できなかった。

司には美しい様々な色絵が似合うのであるが、実際の料理などとの兼ね合いがある・・・が、せっかくのフィクションだから、いろいろやりたい・・・

千空ちゃんなんかはまだコンビニの紙コップ程度の物である。(ゲンより酷い。ゲンはスタバのカップとか)
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/27 20:29 (No.588041)削除
長いこと歯が痛いと言っている友人(先般の合同誌の主催さん)に、通っている歯医者を変えろと千度頼んで、やっと明日北大病院に予約で行くそうだ。上手く治療ができるといいが。病院を変える決心をしてもらうのに、最終手段としてやはり癌の体験と、第二日赤から相当苦労して京大病院に変えた経緯を語らねばならなかった。うちみたいに重病がデフォルトの家族は命に関わる病院エピソードには事欠かないが、リランするとこちらにもダメージがあるのであんまりやりたくない。とりま、彼女に早く良くなって欲しい。

当時全てが終わってからスタッフのポロリで知らされたのだが口の中の癌に放射線治療をすると味覚がなくなるそうだ。抗ガン剤は言うまでもなく終わりのない心身の苦痛を伴う。この場合医者としてこのいわば癌の治療という名目で人間を半殺しにするコース二つを先ず確定事項として提示してきたということは、其奴が細かく正確な手術ができないということである。こういう医者としての根本的な資質に於いて弱味がある人間は、勝負は先手必勝だから、高圧的で上から目線で強い態度に出れば、癌に怯える患者はだれでも言うことを聞くと思っているのだ。

この場合は手術のできる病院に回すのが筋だろう。システム上そうなっていないのならシステムが間違っているし、患者個人(とその家族)の努力でできるならするのが良かろう。自分のことである。

友人が悪い病気ではなく、北大でマトモで誠実な医者に巡り会えることを祈る。


それにしてもストーンワールドでは誰も虫歯がなかったのだなあ。ドクストは虫歯があると詰む話である。・・・抜くのだろうか?
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/23 18:46 (No.583208)削除
今日はチビ司ぬいを連れて文人連盟の研修会に仁和寺に行った。連盟理事の一人が佛教協会員なので、26人が特別に宸殿の中に座って猊下の法話を聞いた。
西暦888年仁和4年にはじまったとされる仁和寺は天皇家のジーンプールの筆頭で、このシステムの開祖である。門跡を還俗させて大将にすることで明治維新の時戊辰戦争に勝った方を官軍ということにして(例の錦の御旗は、ここの本堂の菊マークのカーテンを縫い直した物だそうだ)外国による日本侵略を防ぐ役目を果たしたのだが、今日の法話でも、仁和寺自身がその方向性で発信している。

チビ千空ちゃんへのお土産は猊下直筆ミニ色紙と自分で買った桜みくじ。可愛い。
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/24 00:08削除
何しろ猊下といわれるクラスの法話は初めてなのでうれしくて満面の笑みで待っていた私を見て猊下は若干引いていたと思うが、そんなファンは彼にとって珍しくもないだろう。私はファンではないが、まあ、にたにた笑って上機嫌だったのだ。だって、猊下だよ?すごくない?パタリロでしか見たこと無いよ?あと、印象として何となく田舎の杉本のお父さんに似ているところがあった。答え合わせは合っていたのでうれしかった。
これはいただいた猊下直筆ミニ色紙。卯の字。金色の色紙の当たりがあって、お隣のご婦人達が引き当てたので、うんと祝福しておいた。私は白い紙のがいい。
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/24 00:12削除
桜みくじはチビぬい達によく似合う。
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/22 15:03 (No.581989)削除
来年の努力目標(この単語小学校以来だな。しかも、努力目標か?)は、みむろ杉のラベルだというので首をひねっている(←才能の乏しい巫女)。なんのこっちゃ。

現場はこんなモンである。つーかーの時もあるが伝わらないときは間抜けだ。取りあえず剥がしてコピー用紙で裏打ちしてあるラベルを待機している額に入れたのだが、別にそれが光を放って道を示してもくれない。額との関連はスムースに行っているからこれでいいのだろうが、私の力が弱いのである。

黒いラベルには濃い緑でほとんど見えないくらいに、はねている神様の兎と蛇とが描いてある。千空ちゃんと、巳年の司である。あと、笹百合が紋章のように様式化して描いてある。

杉と蛇は当然の前提条件として、みむろは支配者階級の大規模醸造設備である。ささは酒のことであろう。うさぎってなんだ?

個別事例、各論の年ということなのだろうか。じゃこの2年の総論はいい点で通ったんだと思っていいのだな。
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/22 19:04削除
額装は呪としてはけっこう上級で、私は津田周平画伯に教えられた。これは昔から使っている額縁屋の一方で、端材を使って作ったらしい何も入らない額縁に、丁度ぴったりのサイズの破損したちょっと昔のシェルカメオを入れさせた。破損品だが磨き仕上げが丁寧で、私が若い頃にもこのタイプはもう一般の店には売っていなかった。このタイプでセミアンティークはまだ売っているが、まあ、高い。これはジャンクなので比較的安く落札できた。カメオも好きなので話が長くなる。
学生時代に三条京極の桜井屋でアテナの柄の物が売っていて、2,3万したので買わなかった。幾星霜、閉店寸前に行ったら同じ値で売っていたので、大人買いしたわけである。それは、已に粗い彫りで磨かない仕上げの物であった。でも大事にしている。
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/22 23:37削除
カメオはグランドツアーの代表的なイタリア土産の1つだが、この写真の左下はハワイの植物に金メッキをかけた脆い装飾品。本体は枯れ草なのでもう少し壊れている。何にでも電気メッキができるようになった1980年代初めの物だと思う。この技術進歩のために、仕上げのできるかざり職人が絶滅した。右は同じ技術でメッキした、しかし一応本体は銀製品と書いてある、メキシコの発掘品のレプリカ。大衆的な土産物というのは結構面白いジャンルで、いろんな情報が読み取れる。
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/20 13:03 (No.579177)削除
人魚舘の写真集の人物を綺麗に撮ってくれた中島有二郎が夢日記を付けているといったとき、私は意義が分からず、無駄なことをすると思ったのだが、自分の無意識を分析できる能力が有れば無駄ではないわけである。

久々に長い一貫した悪夢を見たのだが、おのせさんと他にもう一人友達と東京で一緒に何かのイベントのために待ち合わせて3人会って行動を共にしていたのだが、荷物の集配の人為的なトラブルで私がはぐれてしまい、自分の一切が入ったカバンもなくして、ホテルその他の名前も覚えていず、東京駅の位置ぐらいしか分からないので京都に帰るほかなくて夜になったというほぼほぼ現実で、これは私の通常運転である。よく生きてるな、私。
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/20 20:39削除
おのせさんはarataさんだから、もう少し寝ていて夢が続いていれば、もちろん彼女が私を見つけてくれただろうな、と思う。もう一人の友達は誰だったのだろう。
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/19 21:23 (No.578581)削除
スログモートンという名前を検索してみたらウクライナ製のゲームばかり出てくる。アメリカのヤクザの家名に使われている。なんかそういう名前なのだろうか、ドリトル先生に出てくるスログモートンはご近所の無慈悲なお金持ちで、オットセイのソフィーの事件の時かな、何かの事情で先生一行がお家におじゃまして、その時乱暴な言葉で冷たくあしらわれたので、先生に失礼を働くような奴には被害を与えてやろう的なノリで手癖の悪いところのあるマシュー・マグが、客間に置いてあった小箱を開けてダイヤモンドのボタンを一つか二つ失敬してきてしまう。

もちろん先生はすごく困って「返してきなさい」と怒るのだが、私が好きなのはこのボタンのほうである。

よく覚えていないが多分サクランボ大のカットされたダイヤで、恐らく直接穴が開けてあるものをマハラジャの服に縫いつけてあったのだが、イギリス人がどんな手段か知らないが自分の物にして、金で加工させたのだろう。綺麗だろうなあ、と思う。私だって、欲しい。
実際にそういうマハラジャのボタンを加工したジュエリーは現存していて、日本にもサファイヤのが1つあるはずだ。それには高品質の石なのに、よくみると穴が開けてあるのである!高品質の宝石にあふれ、それを加工する技術に優れ、享受する階層を成立させていた大国インドの栄光ここにありという現実である。

マシュー・マグは無法者すれすれの人間である。だがスログモートンを上級市民として有する海賊国家イギリスでは、普通ではないだろうか。海賊国家に於いて如何に紳士的文人が生きていくか、という視点で楽しむとこの話は面白い。
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/18 21:51 (No.577563)削除
わたしはドリトル先生が好きだったので、秘密の湖をテーマにした茶会を開くのが将来の夢だった。交ち(あしへんに止まる)大亀の写しを見る度に、この程度の写しでは物足りないとか、独自の規準で楽しんでいたものである。やがてドリトル先生は日本をディスる目的を持って書かれた日本向けの宣伝でもあったことを知ってじわじわと苦い思いをしたことはしたのだが、そんなちいさな悪意で、日本人が優れた翻訳文学によって(フォスターの扱いとか、日本人は白人の愚かさや悪意を無効化することにかけては天才である)子供の時に実際に体験した芸術的感動やそれによって開かれた知的世界が微塵も損なわれるものではない。私はやはりあのお話の世界全体が好きで(翻訳関係者には感謝しかない。たとえティーポットを茶壺と訳している箇所があったとしても、だ。京都ではちゃこということばはつかわなかったから、子供は葉茶をいれるちゃつぼのほうを想像するではないか!私は誤訳だと思って気をもんでいたんだぞ)、沼のほとりのパドルビーの屋敷に住む物静かな田舎の医師の、友達に囲まれた愉快な日々は、私の血肉となっている。実際、チープサイド(既婚)は私の初恋の人(人じゃないが)と言っていい。もっともスキマーも同じくらい好きだった(顔がいい・・・というか、かっこいい)ので、なんだか微妙ではあるが。

ZOO茶箱はその時には当然働いてくれるわけだ。

司は多分祖父の采配があった頃に買われたドリトル先生のシリーズを持っているのではないかと思う。ビニール加工したクロース裝で、白を基本としたしゃれた装丁である。

ドリトル先生は独身の自宅開業医である。同じく独身の妹のサラを家政婦のようにして同居していたが、患者相手の商売が下手で、現金収入の少なさを嫌ったサラに逃げられてしまい(きっかけは家でなにかわけありで可哀想なワニを飼ったことである。サラはお嫁に行った)、ペットの動物たちがやむを得ず家事に立ち上がる、というトンデモナイ出だしのお話なのである。ちなみにサラはサーカス編で観客の中に混ざっていて、日傘を振り回しながら大声で「ジョン!!」と呼びかける。しっかりしたけっこう良いキャラなのだが、お話の中では活躍しない。
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/19 17:25削除
無花果の夕陽の中に紫に濃く甘く実る君と二つ宛

無花果を五つ取り来ぬまずひとつ半分食みて汝にあたへむ

イチジクは京都でも普通に庭木として植え、実は食べられる物は子供がとって食べた。そういう庭との親しみはドリトル先生の庭と共通していた。先生の庭は規模として使用人がいても良いくらいだと思うのだが、そこはお話ということなのだろう。マシュー・マグという出入りの猫肉屋(ペットの餌屋)とその女房のテオドシア(どっしり太って強い。このキャラもほとんど出てこないが、気も効く。)が、バイトでやっていた可能性もある。
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/19 19:21削除
まず×→まづ○
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/17 14:32 (No.576168)削除
振り出しの蓋ができたようだ。実におおざっぱであるが器用といえば器用で、しかし仕上がりは絶妙に不細工で、いかにも持ち主の手作りらしい。この間合いが大事なのだ。約束事の体系の中では、本職との良い関係が、要求されるのである。
本職の技巧を理解して、深い尊敬を持つ。それがこういう歴史の深いジャンルでのシネクアノンである。彼らの領分を侵してはならない。彼らを守ることは、一般ユーザーとしての自分の地位を守ることでもあるのだ。

司はそんなことは何も知らない。和室の引き出しから栓の芯の半製品を見つけて、こういう素材でこうしたら、本で見たような栓ができるのだろうな、と科学的に考え(笑)、できる範囲で丁寧に、楽しみながら作ったのである。

千空ちゃんは、つかさはやっぱりいいなあ、と、ぼんやりして見ている。

ところでこれは振り出しにしては大振りである。手の大きい司には丁度良いのだが、司は何を入れるのだろう。

金平糖のほか和三盆の小さなキューブや極小粒に作った氷砂糖や、ざらめを入れる場合もある。
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/15 21:30 (No.574234)削除
来年の干支が卯なので茶道具の卯のものを幾つか見繕って出して手入れしておくようにkuroichiに言われた司が、納戸の入口に一番近い箪笥の扉を開けて中の物を少し出して検分している。

卯のものは香合が4つある。楽焼きの兎が、姿をうつしたものが赤と白と二つ、藤の実形に兎を描いたものが1つ。現代朝鮮の、倣古らしい磁器のが1つ。これは青白磁に赤い眼だけをぽつりと銅釉薬の赤で表していて、一種茫洋とした味わいがあると司は思った。大柄で一見鈍いような振りをして実は油断がならない格闘家のようだ、と司は思う。

茶器は兎の蒔絵のある中棗が綺麗だと思う。蓋の上の金の高蒔絵のウサギの目に、そまた(貝片が細かくて色が濃い螺鈿細工の一種)に使う濃い色のアワビの一種で螺鈿が施されていて、ほとんど緑色にきらりと光る。ちょっと〈治安の悪い〉魅力である。若い子にはこういうのがアピールするようだ。

水指は花生けを見立てて塗り蓋を付けた青磁に派手な明風の赤絵の柄の物が、胴の真ん中に小さな緑色の兎が目立っているので、これがよい。

この辺になって司は気がついた。兎が多すぎる。目立たないがこうしてみるとこの家は兎だらけである。理由は分からないが、住人のだれかが卯年だったのだろうか。

お茶碗は、塗り込めた赤地に金で一筆書きのように兎を描いたものと、色絵の雪景色の中に2羽の兎が居るものとがとりあえず目に付いたが、探せばもっとありそうだ。



千空は兎さんみたいに可愛らしい様子をしている、色は真っ白だし、眼は赤いし、と考えながら、司は柔らかい布で棗の内側を拭いている。
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/17 00:15削除
つぎに司は鑢を持ち出してきて、木の栓を削り始めた。底裏に兎の絵があるイギリス製のラスター彩の小さな花瓶(気に入ったらしい)を、振り出しにするために自分で栓を作るつもりなのだ。それを見て千空ちゃんが(笑いながら)頭を抱えている。司がいると、片付かない。

この間トウモロコシの薄皮を干しているのを見たから、ちょっとやべーとは思ってたぜ・・・・
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momijiさん (8ewdpptg)2022/10/14 23:07 (No.573166)削除
これはZooをテーマに組んでいる茶箱である。エルメスのエピがはやったころまるい化粧ケースに茶箱を組むのも流行った(?)のだが、私のエピはそっくりさんである。この写真には写っていないがこの四角い形が本物にはないので特注するとえらいことになると思うが、いつか本物が欲しい。

後列左から、茶碗が人間(階級と職能をあらわす帽子の柄)、
茶入れはライオン。これはメキシコの焼き物で、強い酒を飲むためのカップらしいが、蓋をつけて茶器にしたいと思って東天王町のグランピエで買った。牙の蓋は高島屋で誂えた。
替え茶碗は兎。来年の干支である。
太った瓢箪型の白磁の振り出しには自作の馬と猿の絵の付いた蓋を付けてある。
茶巾筒は安南色絵写しでこれだけ動物が付いていない。
手前のミニふくさの上にいるのは銀の象さんのふたもの。香合のつもりで、香木の薄片を入れる。
スプーンはセイウチの牙でできていて、小さなセイウチが付いていて可愛い。

黒い棗はなんでもないように見えるが、実はこれは鷲である、と言うオチを考えているのだが、乗ってくれる人はいるのだろうか。茶箱は諧謔味も加えられる。
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